「2004年7月4日 北丹沢12時間山岳耐久レース」  マラソン大会報告
2004年7月4日 北丹沢12時間山岳耐久レース 報告

7月4日の北丹沢山岳耐久に参加しました。宿泊はスタート地点の緑の休暇村に泊まれたので(キャンセルした人がいたらしい)当日もスタート直前までゆっくり部屋でくつろぐことができました。泊まるならここが一番オススメかも。荷物も預かってくれるし、終わったあと、風呂にも入れる。

スタートは午前7時。天気は快晴に近い晴れ。暑くなることを予想して、水もたっぷり2リットル(バームを入れる)持つ。直前まで部屋の中にいたせいで、ウィズのメンバーの皆に会うこともできませんでしたが、前泊で同室だった大広さん(歳も同じ)と一緒にスタートしました。最初は暑いながらも快調なスタート。トレイル用のシューズ(モントレイルレオナディバイド)なので、舗装道路は若干走りにくいのが難点です。しかしこのシューズは底も厚く、長距離トレイルには強い味方です。唯一失敗だったのは、シューズに石ころなどが入らないようにするスパッツを持ってこなかったこと。スパッツがあると快適に走ることができます。(去年の奥多摩山岳耐久で実証済み)

【鐘撞山・大室山の第一ピーク〜神の川ヒュッテ・第一給水地点まで】
スタート(平丸)から少し登ってすぐに山道へ。またすぐに青根町にでる。数キロ舗装道路を走った後(ここまでで9k)、神の川キャンプ場から鐘撞山への登りへ突入。高度も400mくらいから一気に1500mまであげていきます。距離にして5k。のぼりの苦手は私にとってはかなりつらい道のりですが、まだ前半ということもあって、速い人に追い越されながらもまだまだ余裕あり。そしてピークからは一気に下り。下りは抜かれた分におまけがつくくらい抜き返して下りました。姫次後の下りと比べてもこちらは急な下りで、走りのテクニックと勇気が必要になってきます。もんきちとしてはここぞとばかりに得意の急坂でバンバン飛ばしたのですが、これが次のピークで泣く破目になるとは…。あと失敗だったのはバームを入れた水。暑いので水をちまちまと飲んでいましたが、バームは苦味があってのどが逆に渇いてしまい、大変でした。
【神の川ヒュッテ〜犬越路トンネル〜大河原〜神の川園地・第2給水地点】
第1ピークから降りきったところの第一給水(神の川ヒュッテ・580m・18k地点)で、さっそくバームをすてておいしい水を補給(2リットル・これで最後までもちました)。その場でもたっぷり飲んでスタート。若干ののぼりで日蔭沢原頭(1000m)・犬越路トンネル脇(960m)に出て後は林道を下り気味にひたすら走る。車もなく、景色も最高。さらに道路わきの湧き水などを味わいながら走る。しかし足はさっきの下りのダメージがあり徐々に重くなっていく感じ。道路には小さい落石がごろごろ落ちていました。まあ、林道で観光の車も通るわけでもなく、本当にこれが東京に近いところなのかと思うくらいののどかさ。というか何もなさ。ちょっと歩いてゆっくり景色を眺めたい衝動に駆られる。表丹沢と違って、裏丹沢は本当に静かなところです。

【第二給水〜姫次】
林道を走りきると、神の川園地の給水ポイントに到着(29k地点)。あとはふたたび姫次までの長いのぼりが始まります。すでに疲労がたまっていた足での登りはきつい。林道では一緒に走っていた女子選手が見る見る見えなくなってしまいました。さらに後方の選手にも抜かれていく。しかし、とにかくゆっくりでも休まないことを誓ってゆるゆると登る。1時間ほど登ってやっと中間の風巻の頭(1077m)に到着。大会サポーターの皆さんの声援を受ける。さらにゆっくり進んでいくとさっき抜いていった選手も休んでいたり道に大の字になっていたり、かなり足に来ている様子。ここで数人を抜き返し、頂上を目指す。しかし、大腿四頭筋やふくらはぎがつりはじめる。左がつったり、右がつったりするが、なんとか歩き続ける。風巻の頭から1時間ほど登ってやっと頂上らしいところに到着。やったと思い、少し休憩するが、ここは柚平山で姫次まではまだ20分ほど歩くことになった。そしてやっと姫次の頂上到着(1433m・35k地点)。ここまでくると景色を楽しむ余裕もなく、休むと足がつりそうなので、そのまま力なくもすすむことにする。

【姫次〜ゴール】
やっと得意の下りだと喜んだのもつかの間、両足太ももが一気につり始める。なんとか走ろうと思うが、筋肉が激しく硬直。ついに走れなくなる。痛みでストレッチもできないほどでしたが、その場に倒れ込んでむりやり足を伸ばす。道の脇によけてストレッチしながら5分ほど休み、なんとかスタート。この後は得意のくだりとはいえ、スピードをあげることができず、ちょうど前にいた同じくらいの若者をペースメーカーにして下っていく。ここのくだりは緩やかで、本来だったら、もっと飛ばすことができたと思うとちょっとくやしいが、足の疲労はどうにもならず、とにかくつらないことを祈りながら走る。しかし最後のくだりは9キロくらいだが、前の人にひたすらついていたこともあって、短く感じることができた。最後ゴールが見えてきたときはやっと終わったという感じ。久々の山岳レースはやはりかなり疲れました。
タイム6時間45分1秒
去年は雨だったらしいが、今年は快晴。暑かったけど走り終わると爽快な気分。終わったあとの脱力感がたまりません。これだから夏のレースは最高! ビールも飲みたいのだが、すでに熱射病の第一段階で頭も痛くなっており、とりあえずゴールでもらったアミノバリューを飲み、さらにコーラを飲む。緑の休暇村の宿泊所でシャワーも浴びて、あとはゴールする人を見ながらタラタラと応援する。このレースはとにかく大きな二つのピークをいかにダメージ少なく行けるかが大切…、と、すでに来年の対策を考え始めています。道自体は、奥多摩24時間と比べて、岩場がほとんどなく、早い人なら高速で駆け抜けることができるレースだと思いました。それにしてもこの登りの弱さはなんとかならないものか…。解決策があったらおしえてほしいものです。