2012年9月8日滝の上温泉から大白森・乳頭山経由で周回

滝の上温泉→三ツ石山→八瀬森→曲崎山→大沢森→大白森→乳頭山→滝の上温泉
コースタイム:19時間55分

滝の上温泉から駒ケ岳に向かうコースの素晴らしさから、今回は駒ケ岳の北方面にある奥羽山脈最深部へと再び向かった。

岩手県秋田県の県境に沿って回るコース。山の名前は地元でもあまり聞いたことのない山ばかり。道も整備されてないんじゃないかなと思いつつ、行って見ることにする。

朝、行く手の山々は中腹に雲があるものの、天気はよい。スタートは6:45登山届を出して三ツ石山へと登る。中腹の雲を抜けると、上の天気は最高。東北もまだまだ暑い。

長丁場なので、ペースは抑え気味で。三ツ石山頂、小畚山先の八瀬森分岐までは八幡平から岩手山をつなぐメインストリート。分岐からが今日の本番コース。はたしてどんなコースかと思い、分岐を曲がるといきなり道が見えないほどのヤブ。

いきなり朝から藪こぎでびしょびしょになりながら進む。10分ほどヤブを漕ぐとやっと道らしくなる。ここからは1000mくらいのなだらかな山々だが、道が整備されてないので、なかなか思うように進まない。比較的小さな湿原地帯が時折オアシスのように出てくる。

普通湿原は自然保護のため木道が設置されているが。このあたりは木道もなし。思いっきり湿原の中の柔らかい道を進む。それ以外は、ヤブと倒木、折れた枝の散乱で、景色も見えない状態。ストレスを貯めつつ走る。
東北なのに関東森 標識近辺 

八瀬森の避難小屋近くには水場があったが、まだ先にもあるので大丈夫だろうと思って補給しなかったのだが、この先の水場は見事に全部枯れていた。

今日のコースには避難小屋が5件。どの小屋もきれいで泊まってみたい。しかし水が出ていたのはこの八瀬森小屋の近くだけ。

こんなヤブヤブで景色も見えない道が最後まで続くのかと思い、気分も沈みそうなるが、大白森に出ると、巨大な山頂湿原が出現。平らな山頂全体が湿原になっている。すばらしい湿原。やっと気分も晴れる。ここはさすがに木道も整備されている。あとで乳頭山山頂あたりから大白森を見ると、山の山頂がゴルフのグリーンのようだった。

大白森を過ぎると秋田方面から湿原を見に来た人に出会う。さらに乳頭山に近づくと、乳頭山登山の人も結構いて、やっと気持ちに余裕が出てくる。

しかし途中当てにしていた水場がすべて枯れていたので、水が足りないかもしれないという不安が…。

乳頭山の山頂まではなんとかもたせないと厳しい。そんなわけで、白森を過ぎてからはペースダウン。楽な感じで進む。

乳頭山山頂までなんとか水ももって一安心。あとは下り。一気に降りて1時間ほどで滝の上温泉に到着。15:40 約9時間かかった。

滝の上温泉で温泉に入って終了。体重が4kgも減っていた。ちょっとやばかったかも。
まあ、3時間後には元に戻ってたけど…。
滝の上温泉 滝観荘

温泉のご主人に「昔は滝壺が温泉になっていたが、いまも入れるのか」と聞いてみたが、今は入れないとのことだった。昔は鎖場があって滝壺まで降りていたらしい。いろいろ降りるときに事故もあったようだ。温泉客だからね。落ちた人もいたんでしょう。

しかし滝つぼの温泉は入ってみたいよね。ひそかに調査中ですが…。