5月9日 松代城址ロゲイニング(TREK NAO)

「松代ロゲ」のお手伝いをすることになった。
ということで、TREK NAO号に乗って、前日から松代に出発。
会場では、昼からの読図講習会の準備、さらに役得で講習を受けさせてもらい、実地講習の間には、地図の袋入れ作業を行う(地図入れは選手以外がやらないとね)。
最近は大会に選手で出ても、緊張感の一かけらもないが、スタッフ側になると、うまくいくかどうか緊張感が高まる。スタッフと言ってもただのお手伝いだけど…。
さらにコースディレクターのmakotoさんに明日のパトロールコースやポイントの見所などをうかがう。松代は昔からの街並みが残っていて、歴史ある地であることがわかる土地だ。道路は曲線がやたら多く(自然の地形に沿って作るから)、T字路が多い(敵が攻めにくいように)。北以外の三方を囲む山には中世以降の山城跡が多数残っている。武田VS上杉の決戦・川中島も近い。江戸時代には真田家が治めており、街中に六文銭ののぼりが立っている。さらには古代の古墳も沢山出土するという、歴史ファンにはたまらない所だ。せっかくなので、パトロール場所も、古墳、山城、快適な山道と最高のコースを選んでもらった。

当日は天気も快晴。絶好のロゲ日和となった。
朝は体育館の準備、駐車場での誘導、地図配布(一瞬で配布)、なかなか手際よく進み、定刻に無事スタート。少し遅れて、午前中のパトロール東側へ。まずは朝っぱらからなぜか藪漕ぎ、スネに散々擦り傷を作る。いきなり滅入りながら、霞城、さらに続く大室古墳群へと進む。特に合掌型(写真)の石室は日本では数少ない希少価値の高い古墳。看板に書かれた説明文などしばし読む。標高を上げた奇妙山(今日の最高100P地点)では、トラブル発生。あるべきところの標識が見つからず。選手もみんな必死で探しているが、どうもおかしいので、本部に連絡。すでに電話があって標識を持って向かっている最中だというので、選手にトラブルを伝えて、みんなOKとする。ポイントの写真地点を見つけて、よくみたら木の枝にテープが貼ってあった。先にきたヘロリンさんとヤフシゲさんが目印をつけてくれていたのだった(電話も)。さすが選手兼スタッフ。ナイスサポートです。選手がいなくなると、標識がくるまでしばし静寂のなか休憩。
お昼には、一旦本部に戻ってきて、午後は南西の山まで車で送ってもらい、スイーパー。距離的に一番遠い葛尾城には、2時近くに到着。さすがに選手はいない。あとは北に向かう稜線上をすこしずつ下りながら進む。五里ヶ峯の山頂にバイクで来てた人にはびっくりしたが、あとは山の中では誰に合うこともなく、北上。走るには最高に気持ちいいコースだ。有明山将軍塚古墳、復元された森将軍塚古墳なども堪能。屋代城に登る前の道路で、やっとチーム阿闍梨の選手二人が電車時刻に間に合うように必死で走っていたところに遭遇したが、講習会の先生でもある二人に何の助言もあるわけはなくただ「がんばって」と見送る。あとは終了時間に少し遅れるくらいの感覚で、ゴールまでロードを走るが、結局遅れたチームはないらしく、選手には誰にも合わず、5時少し過ぎに会場に到着した。
到着後は休む暇なく、選手の写真チェック、計算の検算をこなして、表彰式の間だけ少し休憩。選手が帰った後は、片付け作業。忙しかったけど、充実した一日が終了。大きなトラブルやケガ人もないのがなによりでした。
小虫さん、makotoさん夫妻、さらにスタッフの皆さんお疲れ様でした。スタッフの手伝い、十分楽しませてもらいました。コースも最高でした。

しかし、山城ってすごい山の上にあるけど、山にこもっている間に下の土地を占領しちゃえば、その土地は占領しちゃったような気になるけど、そうはいかないもんなんでしょうか? それとも山城は戦争の時だけの居城なのかな。初歩的疑問だなあ。