2009年7月19日 おんたけウルトラトレイル100Km

長距離レースは、色々走ってるけど、100(案内では105kmになっていたが実際は103kmくらい)という距離は、久しぶり。多分宮古島遠足以来か。

あまりの久しぶりに緊張感は…まったくなし。


木曽福島からアゴヒゲさんの車に乗せてもらって、スタート前までキャンプ場みたいなところでゆっくり休憩するなど、アゴヒゲさんにはすっかりお世話になる。ありがとうございます。いただいたパワーバーがうまかったです。

夕方から夜8時くらいまで寝た後、ご飯を食べて会場へ向かう。


スタート夜0時は曇り。よく寝たので、体調は万全。
スタート直後からゆるーい登り。この最後まで続くゆるーい登り下りが曲者で、こんな坂、平地と同じだろ、となめてかかると後半痛い目に会う。特に先週まで奥武蔵で練習していたので、前半は登りであることすらあまり感じなかったが、このじわじわ感が疲労を溜め込んでいく。

最初は、抑えて走っていたのだが、1時間も走ると少しペースが上がってきた。
特にスタート時から体が軽くて心配だったのだが、軽いとどうしてもオーバーペースに。20kmをちょうど2時間で通過。体感的には、キロ5.30〜40くらいでずっと走っている感じ。アップダウンやら足元の悪さやらで、タイムはどうしても遅くなるが、本当はもっと抑えるべきだった。大会なのになぜか、上り坂は少しがんばって進もうという欲が出てしまい(奥武蔵鍛錬じゃないんだから)、そのおかげで上りで随分人を抜いたのだが、全体的な作戦としては失敗だった。


第一関門(50kmくらい)に着くと、前の人が47位と言われていた。軽くバナナを食べて、水を補給して出発。この頃はすでに明るくなっていた。股関節のあたりの疲労がひどく、後半が心配。
雨が降ったり止んだりで、シューズの中が濡れて気持ち悪いものの、走るにはちょうどいい気温だった。
標高1500m付近で緩やかなアップダウンが続く。雨だし景色もよく見えんが、ロードよりははるかにいい。道脇には頻繁に水(小さな沢)が流れていて、ときたま【天然エイドステーション】の看板があるのだが、そういうところは使わないで、何も書いてない沢のポイントで軽く喉を潤す。


足は、疲れてきたものの何とか維持して進むが、終盤に足がもたないことが、70km手前で明確に。
第二関門(70kmくらい)で、前の人が23位と言われていたので、順位的には上がっているが、足は半分売りきれ。あと35kmは我慢との戦い。
この後は、ペースが明らかに落ちる。上り坂もついに歩きが入る。前半では、なぜあんなに上りでがんばろうとしたのか(まったく意味なし)反省する。


80kmを過ぎて、数人に追い越される。追い越されながらそういう終盤の走りをしたかったんだと、後姿を見送る。追い越していった選手たちは中盤で抜いた選手。きっと中盤では我慢して走ってたんだろうと感心してしまう。
このあたりでは、ゆっくり登っていても息が上がる。胃の調子も悪くなり、ジェルも飲みたくなくなるが、ガス欠だけは避けたいので、我慢して一気飲み。とにかく気持ちを切らさないように、なんとか進む。


100kmを過ぎて、あと5km、30分はかかるなと思っていたが、なぜかゴールが早々と見えてくる。
えっ、またどっかぐるっと回ったりするのか、とか疑心暗鬼になりながらゴールに近づいていくと、そのままあっさりゴール。
結局距離は103km程度だった。105kmと思っていたので、なんかうれしいような気が抜けたような…。とりあえずゴールできてよかった。


時間は11時間48分ちょっと。総合で21位。


第二関門からも順位は上がっているが、最後の区間は抜かれた人のほうが多いかも。
ちゃんとペース配分できないところがなんとも納得いかないレースでした。


補給は、2時間経過以降、1時間ごとにジェルを補給。あとはエイドでのきゅうり、バナナ。
アゴヒゲさんからもらったアメリカ土産のパワーバーがうまかった。フルーツ味みたいなやつ。そういうのを日本でも出せよな、パワースポーツ。日本で売ってるのはかなりひどいと思う。窮地に追い込まれないと食べる気がしない。


雨は降ったり止んだりだったが、ゴールのときはちょうど晴れていて、気分がよかった。
体が冷えなかったのは、ファイントラックのスキンメッシュが効いてた模様。いまや手放せないUWです。