TJAR行動記録 その4

kadokichi012008-09-10

4日目(木曽駒高原スキー場〜市野瀬)
photo by iwase 写真:木曽駒ケ岳山頂にて
◆木曽駒高原スキー場出発 8/13 2:50

目が覚めて、出発準備を始めたのが23:20くらい。荷物も整理して出発寸前になって、雨が降り出す。雨の勢いは増してきて、とりあえず様子見。しばらくすると伊藤選手が到着。初日以来の再会。雨の勢いはさらに増して、停滞。少し寝なおす。2:00過ぎには起きて出発をうかがう。3:00前に雨が上がったので、すぐにスタートした。この日はゆっくり眠ることができたので、体もリフレッシュ状態。スキー場からは5人が同じような時間にスタートしたので、相前後しながら上っていく。日が昇ってくると、さっきまでの雨の様相はまったくなし。今日も天気の心配はなさそうだ。途中の渡渉や朝露の関係で靴下もぬれていたので、玉の窪小屋まで来たところで、靴下交換。スマートウールは厚手だが乾きやすく、靴がぬれている場合は水分を吸収してくれるのでなかなか調子がいい。ポカリを飲んだ後、頂上を目指す。

木曽駒ケ岳 7:11
岩瀬・星野・湯川選手とほぼ同着。すぐに今日の朝飯所、宝剣荘をめざす。宝剣荘ではカップラーメンとジュースを購入。朝早いのにかなり人が多い。ロープウェイもすでに動いているらしく、ロープウェイ方面から来る人、向かう人が多い。宝剣の鎖場も少し混雑していたが、大きな渋滞には巻き込まれることなく通過。ここさえ通過すればあとはそんなに人は多くない。天気がよく、気持ちよく進むことができた。
数日前に落雷で死者も出た檜尾岳も無事に通過。木曽殿山荘では、ジュースとお茶を購入。ジュースは飲んで、お茶は予備の水としてリュックに入れた。トイレに入ったら黒い血尿が出て、このときだけは気分が暗くなった。
上りはもともと強くないが、空木の登りはいつも難儀する。なんとかお昼に頂上着


photo by iwase 左:岩瀬選手 右:須田選手
空木岳 12:53

菅の台までは、ひたすら下る。もちろん走ってはいない。早歩き程度。下りでの足の消耗やマメができるのが一番怖かったので、とにかく安全運転。池山下の水場でゆっくり休憩して菅の台へ到着した。

◆菅の台バス停 16:20

バス停で一休みした後、岩瀬・星野選手とともにまずは腹ごしらえへと市街へ向かう。コース脇の中華料理店で、天津丼とみそラーメンを注文。量がすごくてラーメンは残してしまった。星野選手がスポーツ新聞を見て、北島が金メダルを取ったことなど、教えてくれる。世の中はオリンピックで盛り上がっているのかもしれないが、こっちはアルプス満喫中。食事の後は二人と別れて薬局へ。血尿に利く薬はないかと言うと、そんな薬はないし、病院に行かないと処方箋の薬は出せないという。親切な薬剤師さんで、その場で電話してくれて救急病院まで調べてくれた。お盆休みであまり病院が開いていないらしい。結果「あそこで見てくれます」。なんと、薬局から100m先で見てくれるという。それなら行ったほうがいいだろうと判断して、すぐに病院へ。保険証の番号を控えていたが、コピーがないとダメとかいろいろもめた挙句、なんとか診察を受けられることに。さらにレントゲン、尿検査、待ち時間など含めて、2時間くらいが過ぎる。その間本部に近況や病院に来ていることをメールしたら、本部の竹内さんから「大丈夫ですか」と電話がかかってくる。「大丈夫です」。ありがとうございます。血尿は出てますが、体は動いてます。しかしこの時間は待ち時間が多くていらいらしてしまった。せいぜい2時間なのに少し焦りが…。基本的に8日目いっぱいで完走する予定を組んでいるので、やはり無駄な時間は過ごしたくない。ある程度余裕は見ているが、それでも心の余裕を失ってしまった。そして診断結果は、出血性膀胱炎。4日間着替えもしてないし、ばい菌も入る可能性はある。もしくは疲労などから無理がきているのか? 診察では、「これこれこういうレースの最中で」と説明して、「そんな無茶なレースはやめて休んだほうがいい」ともちろん言われる。「わかりました」と素直に答えておく。薬ももらい、さっきの薬局の方にお礼を言って、レース再開。ジャンクフードがやたら食べたくなって、マクドナルドで明日の食料、ハンバーガーを3つ購入。つぶれないよう、リュックの外にくくりつける。コンビニでは後半用の手袋とビニールカッパの下だけ購入。カッパは寝るとき足が寒かったので、防寒用。ここから県道へ近道しようとして、道に迷い、花火をしている人や途中のコンビニの店員さんなどに何回も道を聞きながらやっと県道へ合流。ここでもかなりあせりが…。その後天竜川を渡って、道が正しいことを確認する。病院では待ち時間が長かったせいか、足を休ませることができてかなり足の疲労は回復していたので、快調に早歩きで進む。それにしても市野瀬までの道は長い。民家も少なくなり、とぼとぼ進んでいると前に明かり発見。向こうもこちらに気づいたようで、待っていてくれる。明かりは湯川選手で、膝痛のため少し遅れていたらしい。夜も遅くなってきたところだったので、二人で進むのは心強い。「長い!」と二人でぶつぶつ言いながら進む。途中、西岡選手の応援の方が車で逆走してくる。西岡選手はもうちょっと後ろのはずだ。市野瀬の集落で道に迷ったのはご愛嬌で、日付が変わった1:05になんとかグランド到着。デポの荷物がないので、加藤さんに電話するが通じず。とりあえず寝ることにする。天気もよいので、ツェルトも使わず、シュラフカバーにもぐる。

◆市野瀬着 8/14 1:05