TJAR 行動記録 その1

kadokichi012008-09-08


1日目(魚津市〜スゴ乗越キャンプ場) 
photo by iwase 写真:スタート直前
ミラージュランド スタート 8/10 0:00
スタート地点には、2時間前に到着。荷物チェックなどが行われ、田中選手や、駒井選手の荷物の小ささに驚く。特に駒井選手は、日帰りのトレランザック並みの大きさで、ストックが着いているだけ。食料は小屋補給としても結構インパクトがあった。一方田中正人選手のリュックも小さめだが、あり得る範囲。持たせてもらったが結構重かった。といっても自分よりは1kgは軽いだろう。岩瀬選手はパッキングがきれいで、カリマーのrun25(たぶん)にしっかりまとまっていた。星野選手のリュックもかなり小さい。自分のパックは大きめ(30L)で、中も雑に詰めてある。きっちりパッキングしなくても、ボンボン入れれるようにしたため。それでもスタート時は結構いっぱい。乾燥重量で、6kgを少し切るくらいの重さになった。
スタート時間が迫ると、みんなで海岸に移動して、海にさわり、記念写真を撮ってスタートする。なにかあっという間の出来事で考える暇もなくスタートする。
服装上:フラッドラッシュメッシュ ラミースピンジップシャツ ビブス 
服装下:フラッドラッシュメッシュパンツ ユニクロ短パン
帽子:モンベルの兵隊帽子 靴下:スマートウールのランニング用

馬場島までは30km近いロード走。伊藤選手とゆっくりめで走っていく。徐々に高度が上がっていくので、暑さは途中からあまり気にならなくなった。しっかり睡眠はとってきたが、真夜中のロードは単調で眠くなる。馬場島付近で、須田選手や西岡選手とも合流しつつ、馬場島到着。水の補給を行う。

◆馬場島 4:00
馬場島からは、登山道へ。すでに行動を開始している登山の人も数人いた。ここからぐっと高度が上がっていく。伊藤選手とも別れて一人旅に。汗が噴出し、調子は上がらないが、1時間ほど我慢していたら少しずつ体が動くようになってきた。ヤフトピのmaraさんが応援ラン。速攻で追い越される。その後は、選手数人を抜いて、途中の早月小屋に到着。今日一日目のコーラを買う。天気はよすぎるくらいの快晴で、最後まで天気には恵まれる(恵まれすぎ?)ことになる。選手のゼッケンが着いたビブスが厚いので脱いでリュックにくくりつける。ビブスは結局ほとんど付けなかったのであまり選手に見られなかったかも…。

剣岳 9:05
剣岳の山頂付近になるとさすがに人が多くなる。とりあえず山頂まで行き、時間をチェック。北アルプスの雄となる山だが、人が多すぎて感傷に浸ることもできず。立山がしっかりと見えている。休むまもなくカニのたてばいに入る。時間も時間なのですっかり渋滞に巻き込まれる。ここはもうあきらめて人の流れに身をまかす。なんとか渋滞を抜けて剣山荘へ(10:35)。カレーを注文して食堂に上がると星野選手、湯川選手と合流。彼らとは結局最終日まで抜きつ抜かれつの順位で進むことになる。足の疲労はまだないが、日差しの強さが予想以上に強い。食べた後、水を補給してスタート。この後は雪渓を渡り、別山方面へと上っていく。途中、建築中の山小屋が。新しい剣沢小屋が、旧剣沢小屋跡(わかりにくっ)に建てられている最中だった。その上に現在の剣沢小屋、右手に剣御前小屋、左には内蔵助山荘が見える。剣沢小屋からは別山方面に上り、上の尾根に出たところで、道を間違え剣御前小屋方面に行こうとすると、「こっちですよ」とコースを教えてくれる人が。宮崎選手の応援の方が道を教えてくれる。前の湯川選手も同じ間違いをしたというから、見張っていてくれたらしい。すごく助かった。別山山頂直下をトラバースして大汝山へ到着。休憩所では食べ物も食べられるが、一の越山荘まで我慢することにする。

◆大汝山 13:22
ここから雄山まで行くとまた人が多くなる。一の越までの下りでは、子供を背負ったお父さんも多数。気をつけながら山荘まで進む。(山荘14:00着)
一の越山荘では、飲み物とカップラーメンを食べる。脇で食べているとNHK富山のクルーの方ががんばってと声をかけてくれる。ライチョウの取材できているということ。が、なぜか出発しようとするとインタビューしていいですかということに。「あと何時間くらい行動するんですか?」などと質問された後、走り出すとカメラの人も後ろを走って着いてくる。かっこ悪いところは写されたくないから、しばらくがんばって無理に走る。後ろを振り向いて、いなくなっていることにほっとして歩き始める。と今度はTNFのカメラマンが登場。「すみません、写真を取るのでビブスをつけていただけますか」ということで、ビブスをつけて、カメラ撮影。これまた至近距離での撮影に結構緊張する。

◆五色が原 16:28
その後しばらく進み、湯川選手と合流して五色が原山荘で水を補給してもらい、飲み物を買って飲む。山荘の人に主催は誰かとか、なにかあったらどうするんだとか、いろいろ聞かれる。基本的には自己責任だが、やはりなにかあったら山小屋のお世話になるしかない。気をつけていくようにいわれる。その後、日が沈む頃に星野選手も合流してビバーク場所まで3人で進む。

◆スゴ乗越小屋 20:25
すっかり日も暮れた8時半くらいに小屋に到着。ちょっと遅い時間に小屋の人から夜の行動は慎むように注意される。小屋まで安易にきてしまったことに後悔。まぶしいライトなどが少し気に入らなかったようだ。牛乳を購入して少し戻ったキャンプ場へ。しかし、一般の登山客のほか、速い選手も皆ここでビバークしている。キャンプ場がいっぱいでいい場所がなく、しかたないのでツェルトに包まって寝る。包まるだけではあまり保温も効かなかったが、どうにもできない。次の日から寝る場所の確保には注意しなければならない。それでもなんだかんだで結構眠ることができた。早く到着した選手は夜中にはどんどん出発していくのがわかった。

1日目は、総じてあまり心に余裕がなかった。進むのに精一杯で、いまいち景色を楽しむ余裕がなかったような気がする。余裕のないまま横になり、明日もこんな感じかなと思うと少し不安になった。