第3回日本横断522km川の道フットレース

期間:4月30日9:00〜5月5日24:00 
〔チェックポイント:作成by小虫〕
START 葛西臨海公園
CP1 35.7km 埼玉県戸田市 彩湖
CP2 49.6km 埼玉県さいたま市 新上江橋東側
CP3 65.6km 埼玉県吉見町 桜堤公園入口
CP4 74.5km 埼玉県鴻巣市 大芦橋南西側:橋を渡る
CP5 86.7km 埼玉県熊谷市 警察署前交差点:左折
CP6 102.9km 埼玉県寄居町 東武東上線玉淀駅
CP7 128.6km 埼玉県秩父市 上野町交差点:直進
CP8 161.5km 埼玉県秩父市川又 旧道分岐点
CP9 175.2km 埼玉県秩父市中津川「こまどり荘」*関門、レストポイント
CP10 193.5km 埼玉・長野県境 三国峠
CP11 223.2km 長野県南牧村 市場T字路:右折
CP12 262.0km 長野県佐久市 長土路東交差点:左折
CP13 269.7km 長野県小諸市「小諸グランドキャッスルホテル」*関門、レストポイント
 前半ハーフの部のゴール地点。後半ハーフの部のスタート地点。
CP14 288.5km 長野県上田市 上田城跡入口
CP15 313.1km 長野県長野市 篠ノ井橋北詰:
CP16 326.0km 長野県長野市 善光寺
CP17 341.3km 長野県長野市 浅野交差点
CP18 358.8km 長野県飯山市 JR飯山線 飯山駅
CP19 390.1km 新潟県津南町 宮野原温泉「宝山荘」*関門、レストポイント
CP20 429.0km 新潟県小千谷市 魚沼橋南詰
CP21 446.5km 新潟県小千谷市 越の大橋西詰
CP22 459.7km 新潟県長岡市 大手通交差点
CP23 483.1km 新潟県三条市 三条大橋南詰
CP24 513.0km 新潟県新潟市 道の駅「新潟ふるさと村」
CP25 518.3km 新潟県新潟市 日本海岸(関谷分水路口)
GOAL 522.0km 新潟県新潟市 「ホンマ健康ランド
※3ヶ所のレストポイントでは、最低合計12時間以上休息すること。

【注意事項】
●主催者が設定したコースをスタートからゴールまで忠実にたどり、各チェックポイント(522kmの部25ヶ所、270km、252kmの部12ヶ所)で正確に到着時刻をチェックシートに記入してください。コースから外れた場合は、必ず外れた地点まで戻って(乗り物を利用しても可)レースに復帰してください。コース通りにたどらない場合は失格となります。
●専属サポーターがいないランナーはレースに必要なものをすべて背負って走ってください。なお、不要な荷物はコールポイント、および各レストポイントに搬送しますので、各々の場所で荷物の受け渡しができます。
●レース中、ランナーと主催者の間で連絡をとり合う必要が生じることも考えられますので、携帯電話を必ず持って走ってください。

■前日説明会
行われたのが、文京区の男女平等センターの和室。参加者のほとんどがきていた。参加者の中心は50代で、これは距離が長くなればなるほど、年齢が上がっていくというところか。しかし、参加者は去年も完走した人、去年はハーフに出て今年は全コース制覇をめざす人、去年は失敗してリベンジに燃える人、スパルタスロンにも参加している人、オーストラリア横断をめざしている人、日本横断ではなく、往復をめざす人などなど、ほんとに鉄人たちばかりの集まりである。
館山さんからは、警察の許可は取ってないので、何か聞かれたら適当に答えてくださいという、ありがたい言葉をいただく。まさか3県にまたがってレースの許可なんてとれるわけもないので当たり前か。しかし実際、パトロール中のおまわりさんに何度か遭遇したが、あやしまれるどころか、皆から「がんばってね」と応援をいただいてばかりだった。
作戦としては、時間的な余裕はある大会なので、あきらめさえしなければ、完走はできると思っていた。さらにレストポイントで、しっかり寝て疲労を取る作戦を立てていた。足が辛くなるのは仕方ない、その痛みがどれくらい我慢できるかにかかっている。
地図は10枚、両面を使っているので計20枚の5万分の1地図をたどっていく(最後だけ25000分の1地図)。コース確認で、ルートを間違わないことも重要だ。道を間違えると精神的にダメージが大きいからね。

■コースについて
ワンステージのレースではあるが、レストポイントで休憩することを考えると、実際は4ステージに分けることができる。
第1ステージ 葛西臨海公園秩父市中津川こまどり荘 約175km
第2ステージ こまどり荘〜長野県小諸市キャッスルホテル 約95km
第3ステージ キャッスルホテル〜新潟県津南町宝山荘 約120km
第4ステージ 宝山荘〜ゴール  約132km

■第1ステージ スタートから秩父市中津川こまどり荘まで


東京湾からスタートです。

スタートは、午前9時。天気は快晴。スタート前にはアロハさんや北川さん、中村さんが見送りにきてくれた。北川さんはこの後、新潟の実家に帰るので、そこでもエイドしていただける予定に。スタートからは70km以上、荒川沿いを進む。土手沿いは、家族連れや、野球、サッカー、ラクロスなど、色々皆がスポーツを楽しんでいる。そんな楽しそうなところを見ながら進む。暑いので、水場での水補給がかかせない。7分/kmくらいの速度で進む。

最初に応援ランに来てくれたのはpayutaさんで、甘いものをご馳走になる。足の調子も良さそうで、今月の岩手銀河も実は結構いけるのではないだろうか。しばらくして小虫さんが自転車で来てくれて、頼んでおいた食料や冷たい飲み物などをもらう。さらにリュックまで背負ってもらう。この大会はサポートありだし、せっかく皆が応援しに来てくれたのだから思い切り甘えさせてもらう。しばらく3人でおしゃべりしながら走り、笹目橋手前でpayutaさんは本日のトレーニング終了ということで、帰宅。笹目橋を渡って対岸に着くと、今度は計ったようにマカニさんが登場。またまたおしゃべりをしながらしばらく進む。

CP1戸田市彩湖畔着 4月30日 35.7km地点 13:16
CP1の彩湖を過ぎると土手沿いも段々寂しくなってくる。マカニさんが途中で帰宅。
小虫さんには、まだ並走してもらう。CP2のエイドを過ぎて、しばらく行くと土手の両脇に菜の花が一杯咲いている。菜の花ロードをひたすら進む。

CP2さいたま市新上江橋東側着 49.6km地点 15:18
夕方も近づき、小虫さんも帰宅。一日皆としゃべりながらの楽しいランからいきなり、一人寂しいランへと変わる。しばらくすると最年少のIさん(チームホライズン)が追いついてきた。今度の秋(向こうは春か)にはオーストラリア横断の世界記録に挑戦するそうだ。記録の認定が難しいらしく、まだどうするかわからないらしい。スポンサーもつけたいといっていた。ホントの冒険家ですね。なんでこんな人達と一緒に走ってるんだろ…。今日の作戦は、最初のレストポイントの前にどこかで休憩していく予定だそうだ。無理しないところが大人の判断である。しかし明日は雨の予報だったので、自分はなんとか徹夜してでもレストポイントに着く作戦でいくと告げる。この日自分のリュックの中には、カッパのほか、ツェルトや寝袋まで入れていたので、Iさんの作戦を取っても大丈夫という余裕もあった。あとはその時の体の調子の判断次第である。
CP3埼玉県吉見町桜堤公園着 65.6km地点 17:39
CP3の桜堤公園に着いた時間は、夕方でやっと気温も下がって一息つけるようになってきた。ここで食事を補給して、再びスタート。日が暮れると走りやすい気温になってきて、少しだが、ペースが上がり始めた。エイドもCP4で終わり、後はチェックポイントを記入するのみとなった。ここから玉淀駅までの間で、4、5人を抜いた。
CP4鴻巣市大芦橋南西側着 74.5km地点 19:12

※夜になってもエイドをやってくれる。感謝。
CP5熊谷市警察署前交差点着 86.7km地点 21:10
CP6埼玉県寄居町東武玉淀駅着 102.9km地点 23:58
CP7秩父市上野町交差点着 128.6km地点 5月1日 4:07
警察を過ぎてしばらく行くと、夜も遅いというのに、車のワキに私設エイドがある。お名前は忘れてしまったが、カップラーメンをいただく。90kmを過ぎていた地点だったが、紙に大きく「ゴールまであと4○○kmと書いて車に貼ってある。もう100km近く走って結構疲れてきたときに、あと400km以上もあると書かれてあったのには、結構がっくりきた。まだまだウォーミングアップくらいですね。
CP6玉淀駅に着いたのが、ちょうど夜中の12時で、駅に着いた途端に駅の電気が消えた。暗い駅のベンチに腰掛けて少し休憩。ちょっと眠くなる。しかし、明日降ってくるであろう雨が心配なので、10分ほどの休憩ですぐに出発。こういう無理をしていくと必ずツケが回ってくるのだ。CP7の秩父市上野町交差点に着いた頃には随分と疲労がたまっていて、交差点脇の道路にへたり込んでしまった。疲れもあるが、眠いのが一番だ。眠いとペースもガクンと落ちる。しばらく走り、三峰口あたりの公衆トイレの前のベンチでは、ついに10分ほど寝ることにした。色々寝る用意(寝袋)もしてきていたが、結局そのままバタンキュー状態だった。起きた時にちょうどトイレにきたのが、松橋さんで、この松橋さんとはこの後ずっと一緒に走ることになった。

※栃本の関所跡
この後も松橋さんとはつかず離れずに一緒に走る。秩父往還でも走った秩父湖の脇を抜け、栃本の古い街道に差し掛かった頃は、すでに夜が明けてきていた。そして心配していた雨もぽつぽつと降り始める。24時間も走り続けて休みたいのだが、雨も降っていたので、足も緩めることができない。
CP8 秩父市川又旧道分岐点着 161.5km地点 10:20

中津峡
なんとか第1ステージ最後のチェックポイントに到着。ここでは、エイドが開設されていて、コーヒーなどをいただく。ここまでくるとあと14kmで最初のレストポイントに到着だが、最後は荒川の源流となる中津峡をさかのぼる道。トンネルをいくつもくぐり、高度を上げて、松橋さんとともに、なんとか13時に到着した。雨は小雨程度でなんとかもってくれた。バンガローでカレーをいただき、風呂に入って速攻で布団に入った。とりあえず第1ステージ175kmが終わった。
CP9 秩父市中津川こまどり荘 175.2km地点 13:02