第14回日本山岳耐久レース 2006.10.6〜7

遅れてすみません。山耐レポートです。

★ついにアドベンチャーグリーンへ王手!

本格的に山の練習を始めたのが9月。9月の中旬に141Kという雁坂峠越えのウルトラマラソンを走ったため、その後は疲労抜き中心のトレーニングになってしまい、山の練習量的には少なかったかもしれない。3週間前に141キロも走ってしまったツケはくるのか、それとも糧になるのか…毎年の練習が試行錯誤です。


■スタートから第1関門(浅間峠)


スタート前、20分前に中学校体育館を出て、すでに並んでいる列の中に少し強引に入っていく。中では、代々木RCやヤフーの山トピの人達の顔がいっぱい。軽く挨拶をして装備の話などをする。去年はスタートから雨で、DNSにしたい気持ちと戦いながらのスタートだったが、今年は快晴。やはり天気がよいとやる気も出る。押されて倒れないように気をつけながら元気にスタートする。

スタート直後の皆のダッシュの中、転ぶことだけ気をつけて流れに乗る。道路に出た後は、それなりの位置をキープして進む。小和田囃子では、鉄人とクニリンの声援を受ける。急だったので、声が出ないが手を振って挨拶する。

トレイルロードに入る前にそれなりの位置につけたので、あとはオーバーペースにならないように進む。天気がよく暑いが、かなり乾燥していて、汗が比較的少ないように感じた。また、これからのことも考えて水もあまり補給しないで進んでいた。

醍醐丸を過ぎたあたりから、かなり足が動かないように感じていたが、なんとかごまかして進む。生藤山あたりで、マカニさんに前から声をかけられる。計画的に進むマカニさんにしては随分速いような…。足取りも軽そうだったが、登りで追いついて、そのまま先行させてもらう。浅間峠着は、去年より数分遅いくらい。それでもなんとなく去年より足には余裕があったか。CPでは休まず、登りで歩きながら、最初の補給(カーボショッツ)を行う。


   ●1CP 3:18:18(120位)


■第1関門(浅間峠)から第2関門(月夜見駐車場)


去年はこの区間で大きくタイムを崩してしまったので、今年は、この区間を少し頑張ろうと考えていた。笹尾根でakihageさんが後ろから追いついてきたので、そのまま先行してもらう。調子は良さそうに見えたが、熱があって調子が悪いという。西原峠で一度休んでいたらしく、その間に追い越してしまったらしいが、三頭山の上りでは、挨拶してもらった後、あっという間に見えなくなってしまった。

西原峠では、夕日が沈む中の富士山が黒く大きく見え、すばらしい景色を少しだけ楽しむ。ここでヘッドライトを出して、夜間走行を始める。

三頭山の上りはakihageさんはじめ、数人に抜かれたものの、大崩れすることなく、なんとか頂上へ。足は太もも、脛ともかなり攣っていたがいつものことなので、そのまま進む。風が強く寒いくらいで、汗は、これ以降びっしょりかくようなことはなく、ウェアも結構乾いたまま走っていた。鞘口峠まで少し下り、風張峠からの下りでは、akihageさんに追いついたので、後ろにつかせてもらう。後で聞いたら、つけられた本人は、後ろの人が追い越さないので、気になっていたようだ。後ろから声をかけて、転んだりしたらそれこそ大変なので、だまって後ろについてました。すみません。
この区間、体はなんとか動かしていたが、頭が何となくハッキリしない状態で、少しふらふらするのを感じながら走っていた。


   ●2CP 6:34:58(75位)


■第2関門(月夜見駐車場)から第3関門(御岳山手前)


第1CPは比較的余裕をもって走ったこともあり、2CPまでも去年のように崩れることなく、ペースを保つことができた。CPに着くとすぐに給水してもらう。とにかく真水が飲みたかったので、1リットルをバッグにもらい、あとの0.5リットルはその場で一気飲み。これがうまい。一気に生き返ったような気がした。というか、ホントに生き返った。頭がすっきりして、これ以降はしっかり走ることができた。頭がぼやっとしていたのは、軽い脱水症状だった。バッグの水がなくならないように、ちまちまと飲んでいたので、いつの間にか、そういう状態に陥ったらしい。

2CPから下る木の階段の一段目で、足がひっかかり、前のめりに転ぶ。右の鎖骨のあたりを強打するも大事には至らず。今回の転倒は、ここでの1回だけだった。御前山の上もかなり強風が吹いていて寒かった。大ダワまでは、晴れてることもあって、積極的に走る。下りで、結構な人数を追い越して大ダワへ到着。さらに大岳山までの平地区間も頑張って走る。去年は疲れていてまったく走れなかった部分だ。ここもそれなりだが走れたことで、去年よりもよいタイムでいけるであろうことは確信。大岳山の上りでは、アゴが上がらないように足元だけみて上っていたら、上の岩に思いっきり頭をぶつけて、少し反省。山ではやっぱりまわりをよく見ないと…。大岳山山頂からの下りだけは注意深く進み、あとは、3CPまで、また走れる区間をやっつける。


   ●3CP 9:17:05(50位)


■第3関門からゴールまで


3CPに着くまで、腕のタイムはまったく見ていなかったので、ここで、今年の目標は10時間台で走ることに決定。あと1時間40分でゴールすることが必要だ。足は相変わらず攣っていたが、あとはもうひどくならないように祈って、走り続ける。日の出山ではスタッフの人から「50位」と告げられる。

日の出山からのすばらしい夜景を見た後、最後の金比羅尾根へ。今年はこの区間を走りきろうと思っていたのだが…。途中数箇所歩いてしまうが、後は亀のような走りながらも何とか足を動かし続け、5人ほどを抜いて、最後は新しくなった五日市会館へゴール。足は一杯一杯だったが、なんとかもった。


●ゴール 10:43:10(45位) ※年代別6位入賞


さきにゴールしていたマコトさんと談笑した後、シャワーへ行く車が出る時間だったので、早速乗って、すっきりしてきた。シャワーのあるキャンプ場では、すでにここで寝る準備をしていたジョギンガーさんと会う。9時間前半という記録でも30歳台では、入賞もできないのだから、大会のレベルは去年以上にアップしている。来年は40代でも、10時間前後でゴールしないと入賞できないだろう。さらに3年後には、鏑木さんや横山さんやジョギンガーさんも40代に入ってきて、40代が最強年代になったりして…。

というわけで、今年入賞できてよかった。来年のレベルを考えると、もう入賞はないかもしれないので…。しかし、タイム的には、練習などの工夫でもう少し短縮できるかもしれない。

来年は、いろいろ考えて練習しよう。

とりあえず、10月は休養します。


■スペック


・ウェア上 アシックスのジッパー付半袖
・ウェア下 CW−Xの腿までのやつ
・靴下 ハイソックス(スーパーで買ったスポルディング)上に薄手のランニング用ソックス(B&Dのオマケ)
・シューズ VASQUEのBLUR (今年からvasqueに乗り換える)なかなか履き心地よし
・リュック グレゴリーのスティミュラス
・水 1.8リットル(コーラ500と水/まずかった×)
・食料 カーボショッツ16個 パワーバー3本 練り梅 ナッツ
※使用したのは、カーボショッツ10個と練り梅少々。
・ライト lucido TX-1(角度は狭いが100m以上届く強力LEDヘッドライト) ペツルのティカプラス マグライト
※間違えて手を頭の前に持ってきたとき、反射した光がまぶしくて一瞬目が見えなくなった。



【注記】
ハイソックスは、すねの保護のため。
シューズはかなり気に入っている。ソールは硬いが足の裏に疲れが来にくいシューズだと思う。
練習の時、足の甲と紐が当たって痛いときがあったので、足の甲にテーピング用のアンダーラップを重ねたものをハイソックスと薄手のソックスの間に挟んでクッションにした。また足へのワセリンが有効的だった。マメや靴ズレはなし(つけなくてもあんまりないんだけどね…)。
食料はカーボショッツがあれば十分か。早め早めに補給した。練り梅は紫蘇入りのやつ。よかった。
ライトはTX−1だけで十分だった。とにかく手に持つのはあまり好きではないので…。
ペツルのミオXPか今回のライトがあれば、晴れの日は問題なし。
電池の継続時間など考えると、TTRでは、ミオXPと予備でティカを持つとベストか…
飲み物はコーラ入りとかにしたけど、やっぱり何もいれない水が一番(毎年同じ反省 うきっ!)。

VASQUEのブース(A&Fカントリーのブース)を見たら、BLURのソールで、さらに軽量化されたシューズが来年発売予定で展示されていた。さらに再来年は、もっと軽いシューズが出るそうだ。そんなに買わせようとしないでくれよ〜。もうそんなに買わないけどね。あまり軽量化もよくないと思うのだが…。