第8回 北丹沢山岳耐久レース

2006年7月2日

■北丹沢山岳耐久レース マメ知識
 この大会に出るのは、3年連続、3回目。ただし、本大会が始まる前の年の試走大会にも出ている。
もう9年も前の話だから山を走る人も少なかった。コースは、青根中学校から、大室山、檜洞丸、蛭が岳山頂、姫次を経由して、中学校に戻ってくるというコースで、距離は今より少し短いものの、裏丹沢特有のヤセ尾根を進んでいく、山岳レースらしい山岳レースで、かなり危険な箇所もあった。しかし、自然保護の点から反対の声が上がり、数回のコース変更の後、今のようなコース設定になったらしい。
今のコースは、大きな二つのピークと間の林道というコースだが、丹沢を楽しむコースではなく、レースのためのタフなコースが特長だ。

■なんと1200人も参加
 ここ数年、山岳レースが随分認知されてきたのか、今年の参加人数は1200人。去年の倍? 朝スタート地点では、車の駐車で係りの人が右往左往。トイレも満員だし、ちょっとキャパ超えちゃってるよ。でも主催者は参加者2000人を目指しているとか…。マジッ? 山耐と張り合うつもりか? そんなになったらあんまり出たくないぞ。大会の緊張感は味わいたいけど、最近の参加者の多さには閉口してしまう。やっぱり山走りの王道は単独行か。

■スペック
食料:カーボショッツ 2袋 ザバスグリコーゲンリキッド2袋 ピーナッツ子袋2袋 アミノバイタルゼリー1個 練り梅
水1.5リットル
手袋
シューズ:コンチネンタル・ディバイド

※先週の経験から食料を少なめにして臨んだが、失敗。ガス欠でダウン。食料は全部使い切ったのでした。

■最悪のレース
 当日は曇りだったのものの、蒸し暑い状態でスタート。
 参加者の多さからとにかく最初はがんばって渋滞に巻き込まれないようにと考えてスタートするが、そのまま、オーバーペースで進んでいって、第1CPの神の川ヒュッテで、今日は終了みたいなレースになってしまった。
 
スタート直後、舗装道路を頑張って走り、最初の山道に入る。ここでおなじみのジョギンガーさんが走って、我々凡人ランナーを抜いていく。あの坂を走って上るのが信じられない。

 下って、舗装道路に入るが、ここですでにかなり疲れている自分に気づく。とりあえずいけるとこまでいってみようと気持ちを切り替えるが、神の川キャンプ場からの上りで早くも足が限界に。

 鐘撞山あたりで苦しんでいるところで、まことさんに抜かれる。ここまではちょっとハイペースすぎたようだ。そのあと前の人についていくとどうも道を間違えたらしい。去年と同じ感じの間違いだったのですぐに「間違えてるよ」と伝えるが、前の方でなにやら「いける・いけない」と話し合っているので、皆はほっといて一人でコースに戻る。もうこのあたりでは足が攣って動かなくなってきた。やはり走りこみ不足だろう。先週のおんたけで足を使い切っていて、スタミナがなくなっていた。

 ピークに着いてからは、走りやすい下りだが、足が攣っていて、ものすごく辛かった。途中、さっき抜かれたはずのまことさんがまたうしろから抜いていった。え、何でという感じだが、まことさんも道を間違えたとのこと。みんな道を間違えて、違う道ができちゃったんだろう。あとで聞いても随分道を間違えた人が多かった。抜かれた後は、なんとかまことさんを追走して、ヒュッテに到着。しかし、ここで完全にスタミナ切れ。ダウンしてしまう。

 1CPでは水を4〜5杯もいただくが、まだ足りない状態。トイレによってから進もうとするが、全然足が動かない。バナナももらって食べるが、一度切れた体は元に戻らない。ついでに今年はチアガールもいない(泣)。

 しょぼしょぼと犬越路への上りを進むが、足動かず。林道に出た時点で、まったく体が動かなくなる。立ち止まってピーナツとカーボショッツと練り梅を食べてしばらく休憩。それからゆっくり歩いて進む。10分ほどして少し走れるようになったので、ゆっくり走り始める。道路わきの湧き水でも水をがぶ飲み。ガス欠、スタミナ切れ、軽い脱水といったところか。なんとか、進んで2CP近くで、先行しているはずの○廣さんがうしろから声をかけてくる。またまた、なんでって、やっぱり道を間違えたらしい。どうも北丹沢では、道を間違わないできちんと進むのも重要な要素みたいだ。その後、○廣さんは、姫次の上りでどんどん見えなくなっていった。

 第2CPでは、本当にリタイヤしようかどうか迷うが、その地点ではまた少し体が回復してきたので、進むことにする。姫次への上りに入ったあたりで雨が本降り状態に。少し寒い。そして、風巻の頭にも着かない地点でまたまたガス欠に…。体が動かないので、残っていた食料を全部食べて、少し休み、なんとか進めるようになる。しかし、足は攣っていてガチガチで、思うように進めず、雨で体も冷えてくる。道は泥水が小川になって流れていた。枯葉と泥の混じった土砂が流れてくるのを、シューズでせきとめながら進む。風も強い。

 それでもなんとか姫次に到着。後は下りだけ。少しほっとする。足が攣っていて速くは進めないが、なんとかジョグ程度で下っていく。
平丸分岐からの下りでは、それでもそこそこのペースで下る。上は寒かったが、下りに入ると急激に天気が回復してきてすぐ蒸し暑くなった。最後は何とか、気力で走ってゴール。本当に疲れた。

■今回の反省・たくさんありすぎて大変です
 おんたけ、北丹沢と2週連続で大会に出たが、もともと今年は怪我から回復して、スタミナをつけるためのレースだったのに、その目的を忘れて、ハイペースで走ってしまった。とにかくスタートでの混雑のことばかり頭にあって、後はそのまま突っ走ってしまった。練習再開が6月に入ってからだったので、当然走りこみ不足。足のスタミナはおんたけで使い切ってしまっていた。また、おんたけのときはほとんど食料を取らずに行けたので、今回も食料は取らなくてもいけると思っていたが、体のスタミナがなくなっていたので、当然のようにガス欠になって体が動かなくなった。水を持っていて、暑かったにもかかわらず、水分もあまり取らずに進んだので、軽い脱水症状が起こった。水はチェックポイントで補給できることもわかっていたのに、節約レースをしてしまい、体調をくずした。先週のおんたけのレースが頭にあって、水も食料も少なくていけると思い込んでしまったのがミスだった。気温も違うし、連戦だったことも考えて、体力温存で臨むべきレースだった。

 しかし、この大会だけは、毎年やたらに足が攣る。丹沢の緩めの上りがちょうど自分の足のウィークポイントに当たるのだろうか?
上りはもともと遅いが、他ではこんなに足が攣ることもない。不思議な坂だ。 

 このブログはもともと、大会の概要を忘れないための備忘録なのに、読みかえさないので、役にたっていないことを指摘される。確かにその通りでした。

 コンチネンタルディバイドの履き心地はかなり悪かった。ヒールが高すぎるし、つま先側が低すぎる。走りにくいし、前足部底面の保護が足りない感じ。オデッセイの履き心地とは随分違いがあった。

■コンチネンタル・ディバイドのサンプルを手に入れた
 今回・某ショップでC・ディバイドのサンプルを手に入れました。なんとサンプルは400g以上あり、市販品より50gも重いものでした。 ソールは、市販品より厚めで、前足部もしっかりした硬さがありました。
 
 そこで、勝手に推測してみました。

 このシューズは名前からしても、100マイルレースで使用できるものと想定して開発され、それに見合うシューズがサンプルとして作られる。が、重量が重くできてしまった。

 そこで、重量を下げるために、ソールの厚さや、強度を大幅に下げて、市販品とした。

 そのため、ソールの強度が下がり、全体のバランスも崩れてしまった。

 という、まったく勝手な推測ですが、それくらいできの悪いシューズだと思いました。
 
 オデッセイはとてもよい感じだった(耐久性にはかなり問題あり)ので、残念です。
 こっちは、そのために高いお金も払っているし、いままで、モントレイルを愛用してきて、応援してきたし、裏切られたことがないだけに、今年発売の新製品には、疑問が感じられました。やっぱり大きな会社に買収されちゃうと、そんな感じになっちゃうんですかね。

そんなわけでモントレイルで好きなシューズはハードロックだけになってしまいました。

これも時の流れですかね…。