第13回日本山岳耐久レース  2005年10月9・10日

今年で10年連続の参加となった。リタイヤが2度あるので、アドベンチャーグリーンになるには、今年を含めて、あと3回走らなければなら
ないが…。


【スペック】
開催日:2005年10月9日10日
天気:雨(そんなに大降りではなかったが、ゴール後、10日朝にはかなり降ったらしい)
シューズ:レオナディバイド
服装:半そでジップシャツ・初代CW-Xハーフタイツ・その上にショートパンツ ゲイター(モンベル) ハイソックス ドライバー用手袋(木綿の薄手・ぽちぽち付) 手ぬぐい
食糧:カーボショッツ8個 いなり寿司6個(小さめ・小虫作) 干し梅(種抜き) ソーセージ(少々) アミノバイタル粉末(4袋)
ライト:ミオ5 ミオXP
雨具:ビニール袋 なんとかテックス製上着
水:2.5L
リュック:グレゴリー・リアクター(去年モデル:今年のはポケットが大きくなって使いやすそうだった)
その他:ティッシュ 予備の乾電池 


【序盤1CPまで】
 スタートから雨で、五日市中学校の校庭もぐちゃぐちゃしていた。直前まで、シューズをレオナでいくか、ハリケーンリッジ(ゴアテックス)でいくか迷ったが、軽さと履き心地を考えて、レオナとした。結果として、シューズの中も湿りはしたが、そんなにずぶぬれになることもなく、この選択は正解だった。ただ多少緩めにして履いていたので、右足がずれていたらしく、親指の爪がダメになった。走ってるときはあまり気付かなかったのだが…。ゲイターは付けたが、それでも泥が少しシューズの中に入ってきた。伸縮性のゲイターだが、上にも締まるゴムをつけてほしい。


 スタートでは、混乱を避けるため、先頭のすぐ後ろに並ぶ。後ろは渋滞が起きたらしいが、前にいたおかげで、渋滞に巻き込まれることは一度もなかった。
山に入るまでは、少しオーバーペースでも、渋滞に巻き込まれないよう、頑張って走る。
山に入って序盤は、足も順調に動く。オーバーペースにならないよう、気をつける。特に上りでは、気をつけたのだが、それでも若干速めだったようだ。醍醐丸のあたりで、TTRに参加したとき、後半部分で前後して走っていたKさんがいたので、勝手に後ろにつけさせてもらう。その後挨拶して、前後しながらしばらく進む。1CPに到着は3時間15分くらい。去年より20分くらい速いが、今年のほうが、余裕があった。前には、まだ100人も通っていないはずだが、道はかなり荒れてきていた。
CPでは、マットを踏んだが、音が鳴らず、呼び戻されて何度も踏まされた。結局鳴らなかった。ちょっとだけタイムロス。タイム3.15.18
(89位)


【2CPまで】
 三頭山までの緩めの上り下りは、結構スピードが出る地点だが、気づくと少し疲れが出てきていた。まだレース前半なので、無理しない程度に走る。だいたい前後の人も同じペースで走るので、あまり追い越したり、追い越されたりもなく、一人旅が続いた。足元はかなり緩めで滑るので、結構細かい筋肉が使われて、疲労している感じだ。下りはスケートみたいに滑るので、面白がって滑っていたら、思い切りしりもちをつく。一回転ぶともう体中どろどろだ。後はちょっと転ばないように気をつける。


 この区間でライトを付ける。霧がひどいので、ミオ5の白熱球で進む。まあLEDよりはましだが、よく見えない。やはり霧の時には、ヘッドより手持ちがよいようだ。


 西原峠を過ぎると三頭山の上りに入る。若干ペースが落ちてきた。上りでは数人に抜かれる。まだまだ上りが弱い。このあたりから両方の股関節の筋肉が痛くなってくる。足もすねと前腿が若干つりそうな感覚だ。特に左の太腿に疲労がたまっていた。ペースは落ちても休まないよう、ゆっくり進む。何度も試走していたが、ペースが速くて疲れているせいで、いつもより時間が長く感じられる。三頭山頂上はレース中で一番標高があるところだが、寒さは感じない。暑いくらいだ。水はたっぷりあるが、喉が頻繁に渇いてくるので、こまめに飲む。余裕を持って水を持ってきたので、水の残量は心配することはなかった。


 頂上から、今度は鞘口峠まで下り中心。それでも結構途中に上りがある。練習のときは全然感じてなかったが、細かい上りに苦労する。雨はまったく晴れる気配はなし。道がどんどん悪くなっていくが、下りでは、あまりスピードダウンせずに下ることができた。一番の敵は自分の疲労と、霧で前がよく見えないことだ。なんとか8時前に2CPに到着する。順位を上げた感触はまったくなかったが、ゴール後のリザルトを見ると1CPから2CPで20位近く順位を上げた。タイム6.45.53(71位)

 
【3CPまで】
 チェックポイントで、水を補給。トイレを済ませてすぐ出発。御前山の上りが今回は一番つらかった。ここでも数人に抜かれてしまう。それでも休まずなんとか頂上。大ダワまでの下りに入る。ここはスピードを出せるところだが、なかなか思うように身体は進まず、前半のオーバーペースを感じた。身体は動かないが、なんとか休まない程度に進む。大ダワでは、リュックのポケットに入れていた前半分の食糧をほぼ食べていたので、後半分の食糧をリュックの中から取り出して、ポケットに入れ、いつでも食べられるようにする。疲労のためか、その作業にもてこずる。 


 大ダワから大岳山の上りまでは、練習では結構走れる部分だったが、本番ではなかなか手ごわかった。練習では走れた部分も歩くところが数ヶ所あった。大岳までの上りに入ってからは、苦労しながら岩場、鎖場を越える。鎖場の前までにまた数人抜かれた。頂上からは、岩場の下り。危ないところは手をつきながら、注意して下る。後は、そんなに厳しい上りはないと思うと少し気が楽になる。上りで抜かれた分くらいは大岳の急な下りで抜き返して、御岳までの平坦な部分を走る。水場で冷たい水を飲む。身体が少し生き返った。第3CPには10時間を少し切るくらいで到着。11時間台はいけるとほぼ確信する。この区間で順位は6位上がる。タイム9.47.35(65位)


【ゴールまで】
 御岳神社境内をとおり、境内の水場でもう一度水を飲む。旅館では、まだ宴会の声が聞こえていた。御岳のわずかな集落を抜けて、日の出山に向かう。最後の上りに苦しみながら頂上へ。ここまでほとんど休みなしできたが、かなりガス欠に近かったので、思い切って頂上の東屋でライトの電池を取替え、カーボショッツとアミノバイタルを飲んで態勢を整えて、最後の金毘羅尾根に向かう。3分から4分くらい休憩。ここでも数人に抜かれた。金毘羅尾根に入ってからは、もっと速く走りたいと頭では思うが、身体は思うように進まない。霧もこのあたりでいちばんひどくなり、ほとんど前も見えない。それでもあと5Kの旗が見えると少し元気が出る。あとはほんとに頑張るだけだ。金毘羅尾根では、一人だけ抜いたが、後はまったく一人走だった。下に町の明かりが見えてくると、足も不思議と力が入ってくる。最後の舗装の下りを全力で下って、係員の方の誘導に従って、ゴールへ。今年も無事ゴールできた。順位は3CPと同じ順位だった。結構抜かれたと思ったのだが…。


 レース全般としては、雨が強くならなかったのが救いだった。特に金毘羅尾根からは汗が乾いてきたくらいだった。気温は高く、カッパなどはまったく不要だった。水はもう少し減らすことができたかもしれない。食料は去年の経験から、固形物の食糧も入れたが、やはり口に通りやすいのは、ジェル系のものだった。来年は、また検討しなければならない。装備として、霧に対応するため、手持ちライトも重要だと感じた。


 今年は、ついに11時間台でのゴールとなった。去年より記録は上がったが、順位は下がった。この悪条件でも、上位陣のレベルは大幅アップしていた。毎年レベルアップは感じているが、今年は、特にそれを感じた年だった。よく沸いてくるように速い人が出てくるもんだ。


 全体的には、1CPまでのペースが速すぎてそれ以降のタイムの落ち込みが大きかった。1CPまでをもっと抑えることが必要だと思う。ただベストタイムを狙う以上、突っ込むしかないのも事実。あとはひたすら上りの足を強くすること。これからタイムを伸ばすなら練習での追い込み、標高の高い山での長い上り練習が必要だと強く感じた。下りに関しても、上りとは別体力で、鍛えなおしていきたい。


■ゴールタイム11.33.30(65位)