kadokichi012005-04-24

Aretha Live at Fillmore WestLive at Fillmore West
●R:Don't fight the feeling(画像のみ)
アレサ・フランクリンキング・カーティス
● live at fillmore west
C:アレサ・フランクリン(リンク有) 
L:キング・カーティス(リンク有)

 もう、ソウルファンなら、ほとんどの人が名盤に押すであろう、71年、フィルモアエストでの名作ライブ、もちろんアレサ・フランクリンキング・カーティスの2枚だけど、実はこの2枚、フィルモアで3日間行われた同じライブ(キング・カーティスが前座でアレサがメイン)からの演奏を分けてアルバム化したもの。じゃあ、ホントのコンサートはどんな順番で行われたのか? そして3日の演奏のうち、どこから取ってアルバム化したのか? その疑問を全部解消してくれる、マニア垂涎の4枚組みだ。発売はもちろんRhino Recordsでその中でも限定通販のみのRhino handmadeからリリースされた。たどたどしい英語能力を駆使して何とか注文を終え、アメリカからのブツが届くのを1週間ほど待つ。

 ポストに無造作に入っていたアメリカからの航空便を開けて、中身をチェック。3日間の演奏が順番に並んでいる。上記2枚に収録された演奏はほとんどが、最終日の3日目の演奏だとわかる。

 実際聞いてみると…。

確かに初日の演奏は、ちょっとたどたどしい部分が目立つ。2日目は段々慣れてきて、3日目は最高! やっぱり3日でこんなに変わるんだ。やっぱりプロのミュージシャンってすごい! 改めて感動する。

 キング・カーティスのライブでは、1曲目に入っていたMemphis soul stew もう踊り出したくなるこの名演奏、実際の演奏順では、最後の演奏だったんだ。しかし、ライブ盤にするときにこれを最初にもってきた人ってすごいなあ。もうこの曲1曲だけでも、持ってる価値あるからなあ。グルーブするドラムのバーナード・パーディはまさにfatback drums。メイフィス・ホーンが爆発的に入ってくるところや、キング・カーティスがそろそろと入ってくるソロパート(ダジャレ?)も緊張感あってたまんないっす。

 変わってアレサのrespectは実際でも、やはりオープニング曲。こちらもいきなり爆発するアレサのヴォーカル。度肝を抜かれた後は、キング・カーティスのバックを従えて、びしびし決まった演奏が続く。やはりアレサのような存在が表に出ると、それだけでバックの演奏も締まったものになる。最後はレイ・チャールズも入っての大団円。いい仕事してますねーライノさん! 中央と左の2枚は一家に一枚以上、マストアイテム。