奥武蔵ウルトラマラソン 2005

kadokichi012005-08-07



 今年で奥武蔵出場は7回目。昨年はじめて歩かないでゴールすることができたが、今年ももちろん完「走」、さらに無理とは思いつつ、目標は総合30位以内、7時間切りをめざす。


 タイム的には去年まで折返しまで、4時間半くらい、後半は3時間を少し切る時間で走っていた。感覚的に後半はもうタイムを短縮できないと思っていたので、とにかく前半のペースアップを図らなければならない。
そのため、本番に向けて前月から試走を数回行う。グリーンラインの試走のほか、鎌北湖からの上りだけ何度も行うなど、上りを重点的に鍛えた。なにしろ前半は苦手な上りが中心、タイムアップするのは、ここしかない。


 本番当日は、晴れ。今年も暑くなりそうである。暑さ対策として、メッシュのランニングシャツを折り返し仮止めして、腹出しシャツにする。ゼッケンも番号の周りぎりぎりまで切って軽量・通気を図る。この大会はエンジョイランニングが第一なのでスタートも「押すな、押すな」の感じはなくて、スタートラインあたりはまばらである。私も仲間がそこにいたので、前からスタートしたくらいで、混雑もなく走り始める。まずは、毛呂町の商店街を越えて、一山上り、下ってきて鎌北湖へと向かう。これが最初の15K程だが、ここで貯金を作っておくことが大切だ。タイムはまずまずでキロ5分くらい。足のほうも軽快だ。鎌北湖を回って、グリーンラインへと上げる坂道へ突入。ここからが奥武蔵本番といったところだろうか。練習ではいつも背負っていたリュックがない分、坂を上がるのも楽に感じる。15分程でグリーンラインまで高度を上げる。


 朝食を食べ過ぎたせいもあって、エイドでもあまり食べ物を口に入れる気が起きず、水を頭からかけてもらったり、氷をもらったりするだけで通過する。自分としてはかなりハイペースできたせいで顔振峠前の坂辺りから、足がきつくなり始める。キロ6分程度のペースをなんとか維持する。後半になれば、下り中心で楽になるだろう(甘かったか?)。グリーンラインに入ってからのエイドでは、塩分不足にはならないよう、梅干だけは食べるようにした。高度は1000mにも満たないが、山の空気はやはり涼しく快適だ。刈場坂峠のエイドでは、ハリ天狗さんのマネージャーさんによるスイーツの秘密エイドがあったのだが、挨拶だけで、とても甘いものは口に入りそうもない。申し訳ないが、パスしてそのまま進む。大野峠を何とか過ぎて、折り返しに向かうものの足はかなり疲労している。このままのペースであと30K以上進めるのかどうか、不安になる。折り返してくる人から計算すると、30位前後に位置していると予想。このペースを維持していかないと、30位以内は難しいだろう。


 折返し地点到達は4時間4分。順位は27位だった。とりあえずここまでは予定通り。しかしここまでの疲労は予定以上。いつも通りなら、ここから3時間を少し切るくらいでゴールしているので、7時間以内もなんとかなりそうだが…。折り返してみて、いつも感じるのだが、帰りも下りばかりではない。上りが足に堪える。下りはなんとか走るが、上りは歩きたくなってくる。これから折り返しに向かう人に声をかけ、仲間にはハイタッチで答え、自分にも気合を入れる。しかしかなり足が重い。苦手な上りはもちろん、下りでも足が動いてくれない。時間を見ても行きとペースが変わらない。行きは上り中心、今は下り中心だから、ペース的にはかなり落ちていることを自分でも感じる。復路のエイドでは、さすがに腹も減ってきて、バナナなど果物なども口に入れる。なんとか完「走」めざして上りもなんとか我慢して走っていたが、ユガテ前の上り坂は力尽きて、ついに歩く。その間に女子選手のトップに抜かれる。追いかける気力もまったくなし。あとは自分のペースを守るだけだ。ユガテすぎからの最後の長い上り坂をクリアして、あとは下りだけ。最後の気力を振り絞る。ここまでくると高度もかなり落ちて、暑さが堪えてくる。鎌北湖へ降りる直前、パラダイムさんが応援で写真を撮ってくれた。感謝です。


 鎌北湖へ下り、湖畔を回ると最後のエイドである。ここで、フルはサブスリー・100Kはサブナインのたかばやしさんが後ろから追いついてきた。折返しでは1K以上差をつけていたと思ったが、さすが実力者は後半も強い。エイドの人に聞くと、ゴールまではあと2.3Kという。時計は6時間45分を過ぎてたくらい。なんとか7時間切りも達成できそうである。エイドからの下りでは、たかばやしさんと並走する。当然たかばやしさんが徐々に先行する。追いつけないなあ、と思ったが、平地になったら逆に追いこしてしまった。最後は少し力が出てきて、今年も無事ゴール。館山さんに「今年は速いね」と迎えられる。直後にたかばやしさんもゴール。握手をして健闘をたたえあった。


 ということで、タイム・順位とも今年の目標は達成できた。来年のパンフレットには、変更さえなければ名前が載ることになる。ちょっとうれしい。

使用シューズ NIKEエアズームカタナS


    Time ● lap
15K ● 1.13.07
20K ● 1.44.07 ● 31.00
25K ● 2.12.09 ● 28.01
30K ● 2.40.00 ● 27.51
35K ● 3.12.42 ● 32.41
40K ● 3.42.04 ● 29.21
45K ● 4.10.44 ● 28.40
50K ● 4.39.46 ● 29.02
55K ● 5.06.55 ● 27.08
60K ● 5.33.09 ● 26.14
65K ● 6.02.23 ● 29.13
70K ● 6.31.45 ● 29.22
goal● 6.56.20 ● 24.34

※15Kまで計り忘れ
※photo(C)パラダイム